まずは小さな検証モデルから
最初から全流域・全河川をモデル化すると、エラー原因が見つけにくくなります。まずは短い河道区間、粗い2Dメッシュ、単純な境界条件で計算が通ることを確認し、段階的にデータを追加します。
Workflow
HEC-HMSで降雨流出を計算し、HEC-RASで河川水理・氾濫解析を行い、QGIS/ArcGISで成果図を整理する流れを標準形としてまとめます。
Standard flow
日本の中小河川、都市河川、流域流出、浸水想定の検討では、この構成を基本にすると整理しやすくなります。
Details
| 工程 | 主な作業 | 成果物 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 1. データ整理 | DEM、流域界、河道、堤防、土地利用、雨量、流量、水位を整理 | GISレイヤ、時系列データ | 座標系、時刻、単位、欠測処理を統一 |
| 2. HEC-HMS | サブ流域、降雨、損失、流出変換、河道追跡を設定 | 流出ハイドログラフ | 観測流量でピーク・総量・時刻を確認 |
| 3. HEC-DSS | HMSの流量時系列をDSSへ出力し、RASの境界条件に接続 | DSSファイル | 時刻、単位、パス名、タイムゾーンの扱いを確認 |
| 4. HEC-RAS | 1D/2Dモデル、粗度、境界条件、メッシュ、breaklineを設定 | 水位、浸水深、流速、到達時間 | メッシュサイズ、地形補正、計算安定性を確認 |
| 5. GIS成果 | 浸水深ランク図、流速図、到達時間図、最大水位図を作成 | GeoTIFF、GeoPackage、PDF図面 | 凡例、座標系、縮尺、属性名を統一 |
最初から全流域・全河川をモデル化すると、エラー原因が見つけにくくなります。まずは短い河道区間、粗い2Dメッシュ、単純な境界条件で計算が通ることを確認し、段階的にデータを追加します。
業務成果では、HEC-RASの画面だけでなく、QGIS/ArcGISで再利用できるGeoTIFF、GeoPackage、CSV、PNG凡例などに整理することが重要です。
今後、簡易的なサンプルとして「降雨波形 → 簡易流出ハイドログラフ → RAS境界条件の考え方 → 浸水深図の見方」までをWeb上で説明できる形に拡張できます。
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